最近は浄水型のウォーターサーバーが流行ってますが、浄水器を選ぶときにフィルターやカートリッジの種類がいろいろあって悩みますよね?
どんな種類があるのか?それぞれの違いは何なのか、まとめてみました。
浄水器のフィルターは3種類
代表的なフィルターは以下の3種類です。
- 活性炭
- ろ過膜(中空糸膜)
- 逆浸透膜(RO膜)
活性炭フィルター
浄水器のフィルターで多く使われるものに活性炭があります。
活性炭フィルターはヤシ殻や石炭等の炭素材を加工したものになります。表面にボコボコと穴が開いており、ここを水が通ることでカルキなどを取り除きます。
活性炭フィルターのメリットは製造が簡単かつ低コストで済むため、安く入手できる点です。
デメリットとしては、長期間使っているとフィルターに吸着したカルキや不純物が溶け出してくることがあるため、他の種類のフィルターに比べると短期間で交換する必要があります。
ろ過膜(中空糸膜)フィルター
ろ過膜の素材はさまざまで、ポリプロピレン・ポリアミド・テフロン・ポリスルフォン、セラミック、セルロースなどがあります。
これらの素材をストロー状に加工し、水をろ過します。紙のストローをイメージするとわかりやすいでしょう。
また、ろ過膜は細菌やカビなどの除去には高い効果を発揮しますが、残留塩素などの除去には向いていません。
そのため活性炭とあわせて使われることが多いです。
ろ過膜で細菌などを除去し、活性炭で残留塩素などを除去する仕組みです。
逆浸透膜(RO膜)フィルター
逆浸透膜(RO膜)フィルターは、活性炭、ろ過膜以上に細かい穴の開いた膜に圧力をかけて水道水の中の不純物を取り除くものです。
元々はアメリカで水不足対策として海水を飲み水に加工するために開発されたフィルターです。NASAでも採用され、宇宙ステーションなどで飲み水を循環サイクルするためにも利用されています。
3種類のフィルターの中で最高の性能を持っています。
浄水器フィルターのメリット・デメリット
上記の3種類のフィルターはそれぞれメリット・デメリットがあります。
■浄水器フィルターのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
活性炭フィルター | 安価で購入できる | フィルターの交換サイクルが短い |
ろ過膜フィルター | 細菌やカビなどの除去に高い効果を発揮 | 残留塩素などの除去には向いていない |
逆浸透膜(RO膜)フィルター | フィルタ性能が一番高い | 除去能力が高いため目詰まりを起こす |
それぞれメリット・デメリットがあるため、多くの場合組み合わせて使用されます。(単独で使用されることもあります)
フィルターのろ過性能
各フィルターのろ過性能を図で表すと以下のようなイメージになります。
一般的にろ過性能が高くなる、もしくは組み合わせが多くなると浄水器(ウォーターサーバー)の値段が高くなります。
まとめ
今回の記事をまとめると以下になります。
- フィルターには以下の3種類ある
- 活性炭
- ろ過膜(中空糸膜)
- 逆浸透膜(RO膜)
- それぞれにメリット・デメリットがあるため組み合わせて使用されていることが多い
- フィルター性能は
活性炭(1ミクロン)→ろ過膜(0.01ミクロン)→逆浸透膜(0.001ミクロン)の順で高性能になる
とにかく水のおいしさや不純物がないものにこだわるのであれば「逆浸透膜(RO膜)」を使ったフィルターを選ぶといいでしょう。